100円ショップで手に入るハンドミラーを使用して写真立てに入れる記念写真を作ってみました。
使用する写真にはフリー素材を使用させていただきました。
https://www.pakutaso.com/
ダイオードレーザーは透明な素材への加工ができません。しかし、今回は剥離可能な塗装用のゴムスプレーを使用して、後半でガラス表面へのマーキング加工を行います。
写真はミラーの裏面から鏡面塗装を剥がす彫刻加工をします。裏から加工するので向きは左右が逆になります。
またいい感じのフォトフレーム風にしたかったので、トリミングなども行います。
画像編集にはAdobe Photoshopを使用しました。”被写体を選択”後選択範囲を反転して削除します。
またフェイスアップにしたいので楕円形で範囲を決め、外側を削除します。
色調補正ですが、”明るさ・コントラスト”だけを使用しました。陰影が命になりますので、コントラストは最大に、肌が暗くなるとそれだけでイメージがダウンしますので、顔の一番明るい部分が白く飛ぶ程度に明るさを増やします。
裏側から加工しますので、最終的な顔の方向は左向きになります。元の絵と同じ方向にする場合画像の左右を反転する必要があります。
イメージ→トリミングで透明部分を無くしたらPhotoshopでの加工は完了です。PNGデータとして保存します。
データ作成の仕上げにはCorelDrawを使用しました。今回使用する鏡は、サイズが100x120でしたのでドキュメントのサイズを100x120で作成し、Photoshopで作った画像を配置します。
CorelDrawからは、専用のデータ転送マクロを使用してPodeaソフトへデータを送りました。マクロを使用せずファイルとして読み込ませる場合はPDFが適しています。ガラスの背面から彫刻加工を行い、加工後は裏面から黒塗装を行いました。
Podeaソフトウェアでは予め使用するパラメータファイルを作成しておきます。
先に試験した結果
| 出力 | 100% |
| 彫刻速度 | 8 |
でよい感じになりましたので、この値のパラメータをミラー加工という名前で作成しました。
CorelDrawからのデータを受け取ったら、今のパラメータを適用し、画像処理をFloydにします。
Podea-01は濃淡等グラデーションを扱えません。そのため写真や濃淡の表現を行う場合、点画化する必要があります。Podea Layersの画面で画像処理を適用すれば自動で点画化が行われます。写真ならばほとんどの場合にFloydが適しています。(WEBUIソフトウェアには2021年9月実装予定)
ミラーの裏面から彫刻加工を行います。こちら側の面は後で黒く塗りつぶします。
CorelDrawで文字を作成します。先ほどと同様にドキュメントサイズを100x120で作成し、加工に使ったデータを左右反転して貼り付けます。この画像は文字位置のバランスを見るためだけに使用しますので後で削除します。文字を別のレイヤーで作成します。
ミラーの表面に黒のゴムスプレーを塗布し、ゴム塗装に対して彫刻加工を行いました。Podea-01は透明な物の加工は出来ませんが、表面を黒く覆って加工する事で塗料層を焼き、その下の面を傷つける事ができます。結果としてガラスの表面にマーキングが行われます。ガラスの場合、加工熱によってクラックが発生します。クラックの中にゴム塗料の残りが入り込むと洗浄しても簡単には落ちません。そこで、隙間に残った塗料カスを焼き飛ばすために2回加工をします。
| 彫刻パワー | 100% |
| 彫刻速度 | 8cm/sec |
| 解像度 | 2Step |
| 繰り返し回数 | 2 |
| 加工時間 | 14分 |
せっかくなので額縁も作成してみます。A4サイズの2.5mmのMDFを2枚使用しました。全体を同じ輪郭で3個作成し、それぞれ同じ位置に3mmの穴を開けます。この穴にネジを通して組み立てます。中板はミラーがはまるところですので、ミラーのサイズの四角形を描きます。ジャストサイズだときつい場合が多いので、上下左右に1mm程度大きくします。前板は額縁の化粧板部分になります。ミラーが落ちないようにこちらは中板よりも小さい四角を描きます。
組み立てたら完成です。
写真では伝わりにくいポイントですが、表面の文字が2重に見えるところは表面の文字が後ろの鏡面に反射して写り込んでいます。実際に現物を見てみると非常にいい感じに仕上がりました。
人は昔から様々な手法を用い銅像や記念碑、もっと手軽に写真といったように何かに残してきました。
今スマホやデジタルカメラといった実際の物として残らないデジタルデータでの記録は非常に手軽になりましたが今回のような非常に簡単で手に入りやすい小型ミラーといった物でも、レーザー加工機を使用するとちょっとしたものに変わります。
何かを残したいというのは人の根本的な欲求だと思います。
道具は使い方次第で大きな可能性を生みます、人に喜んでもらえる商品を作り出すのにレーザー加工機は便利な道具です。