Podeaを販売したころから加工してみたかったのですがなかなか実現できなかった素材に竹があります。
竹は素材によって色が様々ですが、意外とPodeaのレーザー加工機では加工が難しく出力の弱かった初期のころでは安定した加工が難しい素材でした。
今回は6WモデルのPodeaと改良したソフトウエア、そしてデータの作り方を工夫することにより、加工時間を短縮する方法をご紹介します。
| 使用機種 | Podea-01(Type-G)6Wモデル |
| 仕様素材 | 竹・コルク複合素材コースター |
| 加工時間 | 約10分 |
| 使用ソフトウエア | CorelDRAW 2017 |
素材は100円ショップから購入した竹とコルクの複合材コースターを加工します。加工するデータのオリジナルは下絵の黒の色だけで作られたデータですが、塗りつぶしのデータはスキャン加工という左右にレーザーヘッドを振りながら彫刻する加工になります。この場合、加工時間が長くなる傾向があります。
今回の作例はコースターですので、加工品そのものは比較的数をこなしたい可能性がある作例であることと、竹素材とコルク素材の複合であることからマルチレイヤー加工のメリット生かしつつ、加工データを全て線データにして加工時間の短縮も試みます。
具体的には下記絵のように塗りデータだった部分を一定間隔の線データで埋め尽くしていくという手法になります。Podeaレーザー加工機の切りしろは素材やパワーにもよりますがおおむね0.2㎜~0.3㎜ぐらいの幅です。これは切断ラインの両端が約0.1㎜~0.15㎜消失もしくは焼けるため、0.2㎜ピッチ以下で線を引けば塗りデータとほぼ同等の加工ができます。
竹の部分の筋彫データ、コルク部分の筋彫データと分けて作成します。いつも通りの一品物ですので配置位置合わせ用の加工データも同時に作成して全てPodeaソフトウエアに転送しておきます。あとは下記の手順で加工を行います。
今回は段差があるため、一括加工は不可ですが、仮に全面彫刻加工を行うと30分前後の加工時間がかかります。今回の加工結果は竹部分で4分、コルク部分で6分、合計で10分程度の加工時間に収まりました。
Podea-01のレーザー加工機はあらゆる試行錯誤の連続の中から生まれ、今回の作例も含めて今も試行錯誤の真っ最中です。その中の一つの成果として、複数レイヤーで複数の加工パラメータ&複合素材の加工という加工を行ってみました。
例えでよく話すのですが、同じ素材・同じ道具・同じ調味料を使っても調理する人の腕によっては作られる料理の結果は天と地程の差が出ます。Podeaが扱うレーザーは世の中の一般的な卓上小型CO2レーザーとは少し異なり制限があります。そのような制限の中でも、いかに使いこなして性能と価値を最大限に引き出すかは料理人次第だと思います。
今回はマルチレイヤーの有用性と絡めつつ加工データを工夫して、加工時間が長くなりやすいというPodeaの弱点に対する対処策案の一つとして本作例を通して紹介いたしました。これらの手法を考えて提案をしていくのも日々の改善の一つです。
Podeaは最初から最も良い状態で使っていただける状態で提供できるよう、改善を検討し、提案も含め、日々試行錯誤をしながらこれからも実績を積み重ね続けていきます。