Podeaは基本的には革や木・紙といった素材を加工するのを主としていますが、一部のユーザー様の中では樹脂製品の掘り込みをやられている方もいらっしゃるようです。
基本的に機械が腐食するPVC(塩化ビニール)の加工は絶対禁止ですが、透明・白・青以外の有色不透明樹脂は加工ができる場合があります。
今回は一番加工再現性が良いABS樹脂の黒いケースに掘り込みを行ってみたいと思います。
| 使用機種 | Podea-01(Type-G)6Wモデル |
| 仕様素材 | RaspBerryPi用 ABS樹脂ケース(黒) |
| 加工時間 | 約10分 |
| 使用ソフトウエア | CorelDRAW 2017 |
デザインはシンプルに格言を掘ってみました。
綺麗な線が表現したかったのでゴシック体のようなフォントではなく細目のフォントで仕上げます。
樹脂は一般的に熱ダレといった加工熱が周囲に伝わり溶けて歪む加工ディテール(輪郭)の劣化が起きます。また加工時の樹脂が溶けるガスが周囲の加工していない領域を汚すというデメリットもあります。
これを緩和するためにマスキングテープを加工面に貼るという手法を使用します。
ただ、これは出力が弱かったころのPodeaではこの手法は使用できませんでした。理由として低出力機はマスキングテープを貫通する程の力がなかったためです。
6WのPodeaであれば、マスキングテープを突き破って少し掘った後に2回目の加工で本彫りをして輪郭も綺麗に堀も深く加工ができます。
黒いケースに掘り込みをしただけでは加工結果が分かりにくいため、今回は白いアクリル絵の具を塗り込んでみました。マスキングテープを貼ったまま塗り込むことで仕上げの処理が大分楽になります。アクリル絵の具が乾くまで待ち、マスキングテープをはがして全体を磨けば完成です。
作ってみて分かったのですが、レーザー加工そのものは非常に簡単ですが、文字に綺麗にインクを入れるのが思いのほか難しく、後工程がほとんど主な作業になってしまいました。
樹脂にもマスキングテープを使うことで細かな表現ができるというご紹介をしようと思ったのですが、現実的には後工程の手間を考えるとゴシック体等のフォントのほうが望ましいかもしれません。
Podea-01での樹脂加工は現実的な面として基本的にお勧めはしていません。
ただ、Podea-01が持つ気軽に試作を行えるポテンシャルは感じていただけたのではないかと思います。
Podea-01では現実的には6Wの機種が対象となりますが今回ご紹介したマスキングテープの活用法は、木材の彫刻時に出るヤニ成分等からの保護にも有効なテクニックです。
今回の作例がワンランクアップした活用事例のヒントになれば幸いです。