生ハム台にレーザー彫刻

木材はレーザー加工と非常に相性が良いのですがお客様の加工で比較的大きめの加工をされているのを見て
前々から加工をしてみたいと思い、購入していた生ハム台にレーザーで彫刻をしてみました。

使用機種Podea-02 40Wモデル
使用素材生ハム台無垢材(表面ニス塗装済み)
加工時間本体:2時間6分、柱:12分30秒
使用ソフトウエアAdobe Illustrator、WEBUI(Windows)
生ハム台 レーザー彫刻

加工データの作成

このデータはデザイナーさんにお願いしました。元となる生ハム台を分解する前のイメージ写真と分解して寸法・形状データを作成してお渡しし、作成頂いたデザインデータを元に生ハム台の金具位置等を考慮し、最終微調整をして完了です。
彫刻加工のみですので基本的には彫り込みたいところを黒いデータで作成します。

加工データ作成 加工データ作成

加工前準備

Z軸がついた加工機であれば高さ方向の調整は簡単なのですが、今回はZ軸が無いPodea-02で加工することにしましたので、通常のフォーカス調整で調整できない範囲については高さ調整が必要になります。
色々考えながら作業したため撮影が後になってしまいましたが・・・。
具体的にはハニカムテーブルを外して高さ方向を稼ぎつつ、必要に応じ、木やその他の部材で高さ調整をしてあげます。
生ハム台が純粋な無垢材の場合はヤニによる汚れを考慮し全体をマスキングテープをする等の工夫も必要です。
今回は表面がすでにニス塗装されていたためこのまま加工します。

加工前準備

レーザー加工をうまく加工するための3つの要素と実加工

"位置・フォーカス・加工パラメータ" この三つ目の加工パラメータを類似材料がある場合は事前にテスト加工をして最適な加工パラメータを割り出します。
今回の様に材が一点のみの場合、加工は一発勝負ですのでこれが一番何気に一番気を遣う作業だったりします。
今回の場合は柱があって見えなくなる部分や板の裏側にテスト加工をしたりしています。
​意外とニスが表面にあるだけで加工結果の影響が大きく、最終的にはニスが塗られてる部分でのテスト加工が必須でした。
​最適に設定された加工パラメータを採用することで、深くインパクトのある彫刻結果が得られました。

レーザー加工 レーザー加工

完成・組み立て

ニスが塗られているとは言え、表面には加工に伴うヤニが付着しています。今回はアルコールで拭き取りました。
無垢材の場合はアルコールなどで拭き取ると染みたりして大変なことになりますので意図的にヤニの表現を使用しない限りはマスキングテープなどで養生をした方がきれいに仕上がります。

組んでみましたがいい感じです。生ハムも置いてみました。非常にいい感じです。
長期的に使うことと、色の深みも考慮して最終的にはニスを塗って使っていきたいと思います。
実は生ハムをまいうーしていたり、忙しかったりで1年ぐらい作例を放置してたのは秘密です。
生ハムいいですよ、食べすぎると塩分過多になりますが。
撮影そっちのけで食べてしまうぐらい美味しいです。

完成品 完成品

付加価値を大きくしビジネスに繋げる

今回は大物で少し深めに彫り込む等のため、加工時間はかかりましたが非常に良い加工結果が得られました。
生ハム台はあくまで脇役、主役は生ハムです。単なる台であり木の板に過ぎませんが今回はこの脇役にスポットを当ててみました。

レーザー彫刻があしらわれた生ハム台はそれだけでも一つのディスプレイとして機能し独特の存在感を醸し出します。
生ハム台に限りませんが、魅力的な彫刻は場の雰囲気を生み出す魅力だったりブランドの力を生み出します。
可愛らしい絵柄のキャラクタービジネスがありますが、絵柄を転用するだけで多額の利益を生み出しています。

キャラクター等の絵柄を実際の商品に反映するときにもレーザーは多くの製造現場で利用されています。
今回のような単なる木の板に所有欲や満足感・雰囲気を与えることができるレーザー加工機はあらゆる商品に付加価値を大きく付与してくれる有用なツールなのです。

パッと見た時に単なる木の板と魅力的に見える絵柄が掘られている商品が並んでいたとき、どちらが手に取られる可能性が高いでしょうか。
付加価値をつけビジネスの可能性を広げて行けばその先にあるチャンスに出会えることでしょう。

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