CO2レーザーで最も加工されていると思われる素材の一つにアクリル樹脂があります。CO2レーザーととても相性がよく、デザイン次第ではとても良い作品を作ることが可能です。
ただ、レーザー加工機だけでは出来ることは限られているため、世の中にすでにあるLEDスタンドを購入し、LEDパネルだけ好きなデザインで交換して使えるように作ってみました。
| 使用機種 | Podea-ZERO 12Wモデル |
| 使用素材 | 透明アクリル4㎜厚(キャスト) |
| 加工時間 | 約12分 |
| 使用ソフトウエア | CorelDRAW Graphics Suite 2017 |
今回のデザインはアクリルの板に彫刻を行った後に猫の形に切り出すだけですので非常に簡単です。元絵となる猫の絵を手書きで描いてもらい、画像をパソコンに取り込みDRAWソフトウエアで加工元データを作成しました。
あとは加工データをPodeaソフトウエアに転送して、加工するだけです。と言いたいところですが、加工する前に少し加工データを調整します。
具体的にはイヤリング等の小さい部品を引っ掛けられる穴が付いてるので小穴加工が必要です。加工仕上がりをよくするためにアクリル板をある程度浮かせて加工する必要があるのですが、もし外形部分を先に加工すると全体が脱落した場合、小穴加工が失敗してしまう可能性があります。
そのため加工順番としては、彫刻加工・小穴加工・外形切断加工という順番で加工を行う必要があります。Podeaではレイヤー加工という手法で実現します。分けたい加工毎にデザインソフトウエア側でデータを分けておいてレイヤー事に加工方法を割り振ることで、思い描いた通りの細やかな加工ができるようになります。
今回の作例はほとんどレーザー加工機の知識がないパートさんにデザイン作成から加工機を使った作成まで一通り体験しながら最後まで作ってみてもらいました。事前知識がない人に使ってみてもらうというのも重要で、このような試みも製品改良の一環でやっています。
レイヤー毎にデータを分ける部分は実際に加工しているところを見てよく理解できたようです。若干作成したデータの曲線とかも気になるところもありましたが、まずは作ってもらったものをそのまま加工してみました。
加工そのものは想定通りの仕上がりで、無事思い描いた通りの加工サンプルが出来上がりました。
レーザー加工機は一般向けに作られているため、なるべく簡単に使えるよう作られています。ただ、仕事で加工機械を使いこなす人から見ると、どういう順番で加工をするのか推測できないのは使いづらいという現実もあります。両方を完全に両立するのは難しいのですが、今回ご紹介したレイヤー加工という方法を使用することである程度任意の順番で加工をすることが出来るようになります。
今回のような簡単な加工一つとってもノウハウが必要ですが、今回のようなテクニックを上手く使いこなすことで、思い描いた通りの作品・製品を作ることが出来ます。